山と都会と時々、建築

山と都会と時々、建築

登山で自然の雄大さを感じ…都会で人間の営みを建築から見る…そんなブログです

マルトバツ。

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先日、本が一冊送られて来ました。

購入した心当たりがなかったのですが、添付されてた紙面を読んでみると2014年に出版された本が大好評で新装版として新たに出版されたようです。というのも、当事務所の住宅も二つほど掲載しており、その報告も兼ねて丁寧にも送って頂いたのでした。ほんとちゃんとした対応で頭が下がります。どのような内容の本かというと採用されたプランと不採用だったプランを見比べてみるという内容なのですが、付け加えておくと決して不採用案が悪いわけではなくてクライアントの生活スタイルにどちらがより的確に対応出来ているかという感じで見比べると住宅設計の奥深さが読み取れて面白い内容だと思います。因みにどのような住宅が掲載されているかというと、P32「via」とP52「maWo」という住宅です。折角なので、それぞれ2枚ほど写真を載せておきます。

○「via」

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この住宅の敷地は、少し高台に位置しており2階にリビングダイニングを設けて視界が抜けた開放感のあるダイニングが特徴です。ダイニングにはとても大きなデッキスペースを隣接させており外部との繋がりも他では味わえない空間となっています。あと写真からは読み取れないかと思いますが、とても多趣味なご夫婦で、趣味を最大限に満喫できる住宅になっています。

○「maWo」

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こちらの住宅は、スキップフロアーを採用して建物全体が一つの空間のように感じることができるようになっています。住宅の真ん中の大きな吹抜けが階段室になっており、吹抜けを横切りながら回りながら回遊するように移動していくことになります。この吹抜けには、ハイサイドライトが付いており、とても明るい空間です。また、ハイサイドライトは電動で開放できるようになっているので夏には煙突効果で住宅の真ん中を風が通る室内環境を考慮した空間になっています。


てな具合で写真と少し説明をしていますが、本にはまた違うことを書いていますので、もしご興味が御座いましたら、お手にお取り頂くと幸いです。一応、アマゾンへのリンクも貼っております。…「◯と◎」ぐらいの名前にしてもらったほうが…笑。

 

コンテストで最優秀賞頂きましたー!

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YIAのイシウエです。

題名の通り再び最優秀賞を頂きました!新年早々ありがとうございます。素直に嬉しいです笑。今回はどのようなコンテストかと申しますと、キッチン空間デザインコンテストいう料理好きな人の夢の城「キッチン」のデザインをコンテストするインテリア協会さん主催のものです。

www.interior.or.jp

今回は、表彰式で東京に呼ばれていたのですが、年明けからのオミクロン株の感染拡大で、急遽オンラインでの表彰式になってしまいました。東京に行く気満々だったのですが、これはこれとしてオンラインで参加させて頂きました。表彰式自体は、粛々と行われて、主催者の皆さま、お疲れ様でしたという気持ちです。ただ表彰式の後に懇親会があったので、入選者の方々とお話しする機会がなくなってしまったことがちょっと残念でした。こんな機会でもないと関東の建築家の人と話す機会もないので…コロナさん!もうそろそろ、いいんじゃないですか?

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最優秀賞を頂いたのは「Lolo」という愛媛県東温市で設計させて頂いた住宅です。この住宅はキッチン部分だけでなく、他にも魅力がいっぱい詰まった住宅でその辺りもゆっくりたっぷりご紹介したいのですが、またの機会にということでキッチンダイニング、そしてリビングの部分はついて少しご案内します。プライバシーは守られながら、とても開放的で気持ち良い空間です。

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古家付きの土地を買って、古家は解体して新しく立て直した住宅なのですが、購入時には大きく育った樹木が沢山あり、それらの樹木を切るのはかわいそうで出来る限り残すように計画しています。とくにこのキッチンダイニング、リビングは大きな中庭と伐採せずに残した樹木に囲まれて緑豊かな、まるで外部と繋がっているような空間となっています。外部で料理をして、外部で食事をする。食べ物が美味しく感じる空間です。

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外部との繋がるような関係性をとるために、デザイン的にも細々としたことはやっています。例えば、上の写真のキッチン部分のストライプの壁は外壁と同素材の材料を使ってキッチンの天井を少し下げることで、垂れ壁部分がぐるっと回るように計画しています。なぜなら同じ材料を通すことで、視覚的に外部と内部が連続する事で境界線が薄くなる効果を狙っています。また床のフローリングの張り方向を外部デッキと同じになるようにしてみたり、高さもほとんど同じになるように施工してもらっています。

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また既存樹木が生い茂る外庭に繋がる窓は、木製サッシを採用しています。理由は、既製品サッシでは綺麗な割り付けが難しく内外の繋がりに不均等で煩いディテールが気になってしまうのと、緑の前に来る素材としてアルミの金属質が似つかわしくないと思ってのことです。f:id:yiablog:20220121175053j:plain

最後に…全幅の信頼で任せて頂いたクライアントのSさんといつも尽力頂く株式会社富士造型さん始め工事関係者の皆さま、本当にありがとうございました。細かくて口うるさい建築家相手に、おまけに当時は材料不足もあって大変な工事だったと思いますが、最後まで手を抜かずに竣工してくださったお陰と思います。今後ともよろしくお願いします。

虎男イシウエでした笑。

寅年!

f:id:yiablog:20220106175922j:plain新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。ちょっと遅くなってしまいましたが…。

この虎は、祖父の形見分けで頂いたものです。祖父は十二支の銅像を二組持っていて、「お前寅年やから、持って帰れ…」と言われて家に連れて帰りました。当時は置物に全く興味が無く、かなり重たいモノなので渋々持って帰ったのですが、折角なのでリビングの一番見えるところに置いてみると勇ましい姿に愛着を持ち始め、晴れて新年の顔になって頂いた次第です。彼のような勇ましい姿を皆さまにもお見せできる一年にしたいと思います。

今年は寅年と言う事で、4回目の年男です。年男は縁起が良いと聞くので、今年は神頼みで行きたいと思います。年男パワーを皆さまにもお裾分け出来るように精進していきたいと誓います笑。

最後に、ありがたいことにコンテストで最優秀賞を頂けました。また、改めてブログの方で報告させて頂きます。1月20日に東京で表彰式を行うようで呼んで頂いて4日間ぐらい東京に滞在する予定です。ので、東京の方!お暇ならご連絡ください笑。

デワデワ!新年の挨拶でした!

今年もお世話になりました!

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今年も振り返ってみると何だかんだといろんなことがあったなぁ〜と思う良い一年でした。ただ改めて取り上げざるを得ないコロナ禍ですが、マスクが嫌いな私も流石に慣れてきました。そしてオミクロン株という新型のコロナウイルスが猛威を振い始めているなかで、なぜか日本だけが終息している状況は良い意味でも悪い意味でもガラパゴス感を一層際立てます。理由が日本人の日頃の対策であれば良いのですが、嵐の前の静けさだったならば…と考えると少し気を引き締めていきたいところです。それにしてもオリンピックがあったことがここまで空気になってしまったことが残念で仕方ないです。

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今年は色々と活動する中で、沢山の人と関わり合いながら非常に有意義な時間を過ごせたと思います。特に自分が動くことで、出会うべき人に出会えたことは、ここ最近では大きな収穫だったと思っています。来年も一層動いていきたいと思います。その中でも個人的な一番の出会いは、渡辺篤史さんとwebですが共演出来たことでしょうか笑。設計やっててよかった!

yiablog.hatenablog.com

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yiablog.hatenablog.com

それと年賀状に関しては上のリンク先のブログでご説明させて頂いています。送っていただいた方に個人な文章を添えて葉書を送らせて頂いています。ご了承くださいませ。それでは手短ですが今年最後のブログとさせて頂きます。本当に沢山の人に支えられて今年も設計活動出来ました。来年も何卒よろしくお願いします。

良いお年を!

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KENCHIKU ONLINEの「KENCHIKUさん」に取り上げて頂きました!

2度目の掲載ということで報告させて頂きます。ありがとうございます。

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『KENCHIKU ONLINE』という、とてもしっかりとした情報を発信してくれている建築の専門サイトです。そこに「KENCHIKUさん」という特集がありまして、日本各地の建築を写真と文章を添えて紹介してくれています。このような情報発信サイトでは、比較的大きな建物…ビルとか公共建築とか…が多いのですが、こちらのサイトは大小問わずヒエラルキーなしに扱ってくれているので、とても嬉しく思います。下記にリンク先を貼っておきます。もし面白かったら訪問先のいいね!をよろしくお願いします。

kenchiku.co.jp

こちらの住宅は、住宅の中心に「内庭」というスペースが設けられていて、緑と共に生活していく家になります。実際に見えている土は地面と繋がっていてるので本物の地面です。プランター的なモノを作ることは簡単なのですが、緑は地球と繋がってほしいと思います。

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ちなみに、上の写真が完成した時の竣工写真です。そして下の写真はクライアントのKさんが最近に送ってくれた写真です。写真撮るの上手いです笑。

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如何でしょうか?しっかり緑がワサワサです。しっかり緑と一緒に生活して頂けています…有難い。この住宅は、決して大きな住宅ではないのですがとても豊かな住空間を育ててくれていると思います。これから家を買う人も、一度立ち止まって家を造ることを考えてほしいなぁと思います。

他にも取り上げられた記事です。

kenchiku.co.jp

yiablog.hatenablog.com

 

homifyで取り上げて頂けました。

こんばんわ、YIAのイシウエです。

homifyというサイトで特集記事に取り上げて頂けました。

リンク先は下記に貼ってます。

www.homify.jp

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一時期は和室を作らない住宅も増えていましたが、最近はまた取り入れていくような雰囲気も感じます。きっと気楽にゴロゴロしたいのかぁ?そんな中で、ちょっと和室の障子の組子に興味があってチャレンジしていた時のもので、これに限らず手間を掛けたものがいくつかあります。またどこかの機会にお見せできればいいのですが…。

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和室は垂直ラインより水平ラインの方が合っていると個人的に思っているので、この組子も水平ラインを強調するようにデザインしているのですが、それに伴って壁のシナ合板も水平ラインを強調するために横に千鳥張りにしています。また和室の入り口を躙口として低く抑えてイエ型で作ってみたのですが、個人的には気にっています。

久しぶりに建築のことを書いてみました…ちょっと恥ずかしい笑。

好きな関西の山10選!

10にまつわる4つのお題好きな◯◯10選

なにやらHatenaBlogさんが10周年ということで、その記念イベントとして10にまつわる4つのお題が出ています。そして、私も早速参加してみようと「好きな関西の山10選」で書いてみました。西日本は2000m以上の高い山はありません。ただ低くても魅力ある山はたくさんあるのでそれらを紹介していければ…。そして独断と偏見に満ち満ちた内容となること間違いなしなので、その辺りは心穏やかに読んでいただけましたら。それと順位はつけれないので、五十音順で書こうと思います。あと登山あるあるで「山の名前が読めない」があるので、ひらがなを明記していますが、「やま」と「さん」はwikiを参考にしています。

1.愛宕山/あたごやま/924m

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京都にある愛宕神社の総本山の表参道が登山道になっています。冬は雪が積もるので初心者の雪山登山にもってこいです。山頂の愛宕神社が違った山頂感や達成感を味わわせてくれます。個人的にはこの参道は好きな感じで、たまに歩きたくなる登山道です。

2.伊吹山/いぶきさん/1377m

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関西に数少ない百名山の一つです。ほとんど森林を歩くことはなく、登山口近くで自分が歩くルートを確認できるので、関西でとても珍しい体験ができます。そこまで高くなのですが、高度感もあります。ただし炎天下に晒されて…夏は丸焦げです。

3.岩湧山/いわわきやま/897m

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僕が初めての人を連れて行く、行きつけの山です笑。山頂のススキの群生は一見の価値ありです。ルートも分かりやすくて、とても整備されており危ない箇所もほとんどなく初心者におすすめです。くだりは滑るので気をつけて!

4.大峰山/おおみねさん/1915m

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こちらも日本百名山の一つで、大峰山は総称です。その中の「八経ヶ岳(はっきょうがたけ)」が、関西最高峰になります。関西では珍しく山頂近くの弥山には山小屋もありテント泊もできるので、是非テント泊登山を楽しんでほしいと思います。

5.御在所岳/ございしょだけ/1211m

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正直に言うと山頂はいまいちなのですが、登山道はかなりおすすめです。初心者用といえる岩場もあり、鎖場もあり、巨大な名物の岩石もありと飽きることなく登山することができます。体力に自身のない人もロープウェイがあるので、帰りはドロップアウトも可能です。登山口にある温泉もおすすめです。

6.金剛山/こんごうさん/1125m

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関西で一番有名な山だと思います。一番登っている山です。アクセスがしやすく、体験も大きく変わる登山ルートが沢山あります。冬は積雪もあり四季を通して登ることができる山です。大阪の山と言われがちですが、実は山頂は奈良なのは秘密です。

7.金勝山/こんぜやま/605m

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他の山とは違った体験ができる山です。湖南アルプルと呼ばれていて、龍王山など三つの山の総称です。低い山なのですが、登山ルートは沢山あり山頂を目指すのでなくハイキングとして史跡や自然にできた珍しい岩石を楽しむ感じです。危険ではない岩場が続く楽しい登山間違いなしです。

8.高見山/たかみさん/1248m

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こちらも年に一回は最低登りに行く山の一つで、近畿のマッターホルンと呼ばれています。本当です笑。夏も冬も一年を通して登ることが出来るのですが、低山でも冬の樹氷を見れる山で、装備はある程度必要ですが6本アイゼンとか用意出来れば初心者でも登れます。登山口には温泉もあるのでおすすめです。

9.武奈ヶ岳/ぶながたけ/1214m

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山頂が360度見渡せる山で、とくに眼下に見える琵琶湖は格別です。また登山最後の山頂へ続く稜線歩きは、他では味わわえない体験で登山している感じを十分に楽しめると思います。雪山としても有名な山です。夏の山頂は日除けがないので激熱です笑。

10.六甲山/ろっこうさん/931m

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こちらも関西では知らない人はいない山の一つで、ハイキングでとても日賑わっています。まずはアクセスしやすく登山ルートが沢山あることが挙げられると思います。結構な走行距離はありますが、個人的には神戸から有馬温泉に抜けるメジャールートがおすすめです。有馬温泉に入って帰る!最高です。

という感じで挙げてみましたが、いや〜、難しいですね。他にも沢山あるんですよ!個性豊かな山々を10つ選択するのはとても難しいことに気がつきました。多分、来年やれば…いや、明日には違う山選になると思います。と言ってもおすすめの山10選なので、まだ登った事がない山がありましたら是非おすすめです!