山と都会と時々、建築

山と都会と時々、建築

登山で自然の雄大さを感じ…都会で人間の営みを建築から見る…そんなブログです

木曽駒ヶ岳・前編

ブログタイトルに「山」と謳っているのに、まったくと言っていいほどに書いてないことは重々承知でして、前に「たまには山の話、山道具の話。」でも書いたのですが、ついつい撮影を忘れてしまうので、ブログが成立しないという悪循環を繰り返しています。

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そんな憂いを覆し、登山の話です。登山は私の癒しでもあります。

今回は長野県に位置する中央アルプスの「木曽駒ヶ岳」という去年に登った山について書いています。日帰りの近場の山は、その日の体調とか天気で変更や取り止めても、季節や時間にも束縛されずに近々に再チャレンジすることが気軽にできます。しかし関西に住んでいる私は、アルプスなどの山だと年初めなどに年間の計画をする必要があります。前年は、台風か雨で機会を逃してコロナ禍で思うように計画をすることが出来なかったので、今回はかなり前から計画して久しぶりの山岳キャンプもあって比較的楽に登れる山を選択しました。

大阪からは車で4時間30分ぐらいで行けたと思います。かなりゆったりプランで計画していたので朝の9時前ぐらいに到着するように移動しています。今回は一泊二日の計画なので車を停めて、そのまま登山開始となりました。ただ山頂近くまではバスとロープウェイで行けるので、歩くのは苦手…とりあえず山岳キャンプをしたい人にはおすすめです。とは言っても標高は3000m近いので、登山装備は必要です。そして登山口近くの駐車場は一日で800円なので、とても良心的だと思いました。

上の写真がバスとロープウェイのチケット売り場です。料金は?というと、路線バスとロープウェイの往復代が4200円になります。広い駐車場があるので「菅の台バスセンター」からバスに乗っています。電車で来た場合は「駒ヶ根駅」から同じ路線が出ています。しかし車で来てるのに、なぜバス?と思われる方もいるかと思いますが、ここから先は一般車は進入禁止になっています。自然保護の観点もありますし、道路が狭いので渋滞の緩和も考慮していると思います。

実は、この日は予想でも天気状況がとても微妙でした。登山日を決めてからは、1〜2週間前から登山用の天気予報を確認しながら毎日刻々と変化する予報を拝むように眺め、2度ほど無理かもと思いながら、前日にぎりぎり行けると判断して登山口に向かっています。そんな感じの天気でも当日は朝から沢山の登山客がもうすでに並んでいて、この山の人気の高さを目の当たりにしました。先ほど比較的楽に登れる山と書きましたが、皆さんもしっかり登山装備を用意しています。

バスが来ました。路線バスですが観光バスの大きさで、沢山の人が乗り込みます。さすがに立っている人はいなかったですが、補助席も使って満席です。私は普通席に座れたのですが、キャンプ道具も入ったパンパンの65Lのザックだったので狭くて結構大変で体育座りのような状況でした。

バスに乗っているのは30分ぐらいということだったのですが、やることもないのでとりあえずチケットの撮影。帰りも必要なので無くさないようにしないと。

実は途中にバスの乗り換えを行なっています。そのため、30分以上は掛かったような気がします。バスの前に大きな土嚢が積まれていますが、台風の被害で土砂崩れがあったようで、その工事も含め大きなバスが通れないので、ここで降りて工事現場を抜けて少し歩き、迎えのバスに乗りました。ここ最近は、関西の山も意外と台風や大雨の影響を受けて登山道が通行止めやルートの大きな変更などあります。低い山も関係なくあるので登山を始めたばかりの方は新しい情報はかならず確認しましょう。地滑りの現場とか見ると自然のスケールの凄さに怖さを感じます。

さて、ロープウェイ乗り場「しらび平駅」に到着です。シーズンを少しだけ外して来ているのと、この天気もあってか?人も少なくてよかったです。しかし人気のある山なので、シーズンは溢れんばかりの登山客で賑わっていると思います。

ロープウェイからの景色は、川や滝があり水も勢いよく流れていて意外と楽しめました。先ほどの「菅の台バスセンター」が標高850m程で実は結構高い位置にあります。そして、下側のロープウェイ駅「しらび平駅」が1662mになります。西日本は高い山がないので、1662mはとても高く感じます。関西でちょうど比較できる山は標高1695mの大台ヶ原山」ですが、この大台ヶ原山は関西では高い方の山です。さすがアルプス!

実際、ロープウェイもかなりの高さを登っていくので高度感があり、ちょっと高所恐怖症の私は…山登るくせにです…少しドキドキする高さした。ちなみに駒ヶ岳ロープウェイの上駅にあたる「千畳敷駅」は日本最高所の駅です。二番と三番の駅は立山にあります。私はすでに両方にたまたま行っています。それとこのロープウェイは高低差も950mなので日本一らしいです。怖いはずです笑。さて上の写真がちょうど千畳敷駅です。ご覧の通りに真っ白です。雲の中なのかもしれませんが霧が出ていて、かなり先が見えない状況です。

只今10時50分です。ここが千畳敷駅を出たところで登山口となります。ここに少しスペースがあるので、登山準備を行なって、いざ登山です。初っ端から霧なのでザックにはレインカバーを掛けて、上着もレインウェアを着ることにしました。下界はまだまだ夏ですが、もう2600mを超えているので暑くはなく、むしろ寒いぐらいです。

先ほどの駅のすぐ先に「駒ヶ岳神社」があるのですが、ここから本格的に登山が始まる感じです。日本は昔から山岳信仰が盛んで、結構な頻度で神社と出逢います。今回もスタート位置にあったので、無事に下山できることと天気の回復を祈願してから出発しました。ちなみに後編で出てくると思いますが、山頂に本当の社殿が鎮座しています。

という感じでずっと真っ白で、ひたすら黙々と白異世界を歩く…修行か?と思いながら最初のポイントに到着です。11時57分です。ここに来る前に「八丁坂」と呼ばれる急坂を登ってくるのですが、もちろん写真はありません笑。

そして、このポイントは乗越浄土と呼ばれている所です。ちょうど今日の目標の半分ぐらい来たところでしょうか?看板にも沢山のルートが書かれていますが、ここを分岐点として色々な場所へルートが分かれています。また、先程の急登後の少し広いスペースになるので登山者はここで少し休憩をとります。本来ならダイナミックな景色が広がっているはずなのですが…真っ白。すぐさま出発です!

3分の2ぐらいのところに「中岳」の山頂があります。12時06分。森林限界はすでに超えているので、樹木はなくて岩山となります。ここからも景色が良いようなのですが…。この辺りから雨と風が強くなってきました。遮るものもないので風が結構ストレートに当たってきて、横降りの雨が顔にあたるので下を向きながらの登山になってきました。ここを下ると今日のキャンプ地に到着なのですが、傾斜が結構あるので雨で濡れた岩で滑らないように降りていきます。この箇所が下りと上りの人で渋滞になって、雨で滑る降りるのに意外と時間が掛かりました。

ということで無事到着です。到着は12時半過ぎぐらいだったのですが、もうすでにテントがたくさん設置されています。天気が悪いとはいえ人気のキャンプ地なので、少し早めに到着するように工程を決めていたので比較的平らな設置場を確保することが出来ました。実はこの後にもうテント張れないぐらい沢山のテントが張られていきます。早くきてよかった。霧のせいで写ってないですが写真の正面に山小屋があります。天気も悪いので山小屋でビールを買って飲んで少し休みました。何故だろう空気が薄いからか?山の上では眠たくなります。

今回はここまでとします。どうでしょうか?天気が悪くて白い写真ばかりで申し訳ないのですが、山の天気は基本こんな感じです。関西の山ではレインウェアなんてほとんど着ないのですが、高山では大活躍です笑。次回の後半は、夕飯前のところから書いていこうと思っています。もう少し写真も楽しんで頂けると思います。乞うご期待!

お題「わたしの癒やし」

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