山と都会と時々、建築

山と都会と時々、建築

登山で自然の雄大さを感じ…都会で人間の営みを建築から見る…そんなブログです

風の宮殿。

今回は写真の建築を紹介したいと思います。無茶苦茶にカッコいい建築です。

この建物は、建築を志す者であれば知らない人はいないんじゃないかと思います。現地では『ハワー・マハル(Hawa Mahal)』と呼ばれていて、日本語名では『風の宮殿』と習います。大学の時に西洋建築史の授業で、教科書に白黒写真で小さく載っていて異国情緒感と、当時の私には文字情報ぐらいしか知識が無かったインドという国の中に、どうやら建っているという事に妙なトキメキを覚えたことを今でも思い出します。イシウエが死ぬまでに見たい建築の一つに上がった事は言うまでもありません。そして、とうとう…やっとインドの地に足を踏み入れる事ができました。いっやほぉ〜い!

このハワー・マハル(風の宮殿)は北インドジャイプルという都市にあります。インドは行ってみると思っているより大きな国です。とくに見たかった建築が北インドに多かったのでニューデリーに入国してジャイプルに車で向かいました。またどこかで詳しく書きたいですが、260kmぐらいを4〜5時間掛けて移動しています。公共交通機関があまり期待できないので、タクシーを旅行期間チャターしました。高速道路を使っていますが、所々繋がってなかったり日本の様に整備はあまりされていないので、高速道路で車といえど意外と時間が掛かります。

上の写真が通りから見えるハワー・マハルです。ジャイプルという街は、別名『ピンク・シティー』と呼ばれていて、薄いピンク色をした外壁の建築で都市が作られています。もちろん、このハワー・マハルもピンク色をした外壁で仕上げられています。1799年にジャイプルの王によって造られたのですが、この王の名は「マハラジャ」と言う日本人には聞き馴染みのある王様です。途端に親近感を感じてしまう不思議。

この建築は正面から見ると、威風堂々としているのですが、横から見ると書割の様な感じで…ちょっと笑ってしまいます。よく聞く話に実際に見ると残念建築に挙げられているハワー・マハルですが、この辺の事も影響しているのかなぁ?

で正面に到着です。いやぁ〜、とにかく人が多い!建物前にはほとんどスペースがなくて、通行人と観光客が入り混じる混沌の世界でした。コロナ禍が終焉を迎えようとしている現在でも考えられない状況です。まさか喧騒と言う漢字の意味をここで体感するとは笑。外国の方がよく日本は静かな国で驚くと言われるのですが、日本に住んでると今一つピントきませんでした。ここインドでは、とにかく音が鳴り止まない感じで…ハワー・マハルの前で動画を撮ったのでぜひ見てもらいたいです。音量注意です!


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ね!やばいでしょ😅あと周りの環境もイメージしてもらえると思います。あとずっと音楽みたいのがピロピロと流れていますが、路上で流れていた音楽です。音をいっさい追加していません笑。

逆サイドから見た全景です。個人的には、がっかりはしませんでした。きっと建築に携わっている事と、これだけを見に来た訳ではないこともあって十分に見応えあったし面白かったです。それに、やっぱりカッコいい建築だと素直に思えました。純粋にこれだけの為に来たら、ちょっとがっかりするのかなぁ?ただ、この喧騒だけで十分に面白いです。

写真でも見てわかるように、沢山の小さい窓が見えると思います。この窓は953個もあるようです。なぜ小さな窓が沢山あるかというと宮廷の女性が通りの祭りをみたり町の賑わいを見たりするための物見台的な建築だったそうです。宮廷の女性は自分の姿を見られることはタブーなので通りからは中が見えなくなっています。また沢山の窓から風が入り循環する涼しい環境を作ることも出来ているようです。本当の意味でエコな考え方です。

建物の周りはバザーをやっている様な繁華街で雑貨なども売っています。写真はハワー・マハルの道路向かいの建物ですが、一階に沢山の店があるのが分かります。また、建物も先ほど書いたピンクの外壁を見ることができます。窓の意匠なども可愛らしいデザインです。意外と大きな木も生えています。

そして屋台の写真です。沢山のインド人の方が集まっていたので、きっと繁盛店だと思います。一体何が売られていたのか?流石に確認は出来ませんでした。写真撮るのに精一杯です。インドでは日本人は珍しい感じで、歩いてるだけでも目立ってしまいます。写真を撮られたり一緒に撮ってくれと言われたり…よく分かりせん。日本人の方には入国する時の空港でしか会うことはなかったです。ただでさえデカいカメラで撮影してたので、あまりケッタイな行動は控えながら観光しています😅

ここを上がると多分、寺院があるのではないかと?思ったのですが、文字が全く読めないので写真を撮るだけで入ることはなかったです。こういう路地には惹かれちゃいますよね。両サイドには、雑貨屋のモノが溢れ出しています。日本人は、買う時に間違えなく吹っ掛けられます。

本当はジャイプルの街の写真を添えて話も書いていたのですが、長くなっていきそうなので一旦カットしてハワー・マハルだけで終わろうと思います。この『ピンク・シティー』については、あらためて書きたいと思いますので、お楽しみに!街並みなど日本とは全然違うので是非見て欲しいです。最後に夜のハワー・マハルの写真で締めくくります。ジャイプルの代表的な観光地なので、夜もしっかりとショーアップされています。改めてブログに載せる為に撮った写真を眺めていたのですが…右の方ちゃんと照明当たってないよね?😂インドさん、しっかり!

●海外旅行の話

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お題「人生で一度でいいからいってみたい国ってどこですか?」