山と都会と時々、建築

山と都会と時々、建築

登山で自然の雄大さを感じ…都会で人間の営みを建築から見る…そんなブログです

YIAのルームツアー!『ズトチ』

こんばんは、YIAのイシウエです。

今年もあと僅かとなってきて、焦って動画を年末に出します。結構前に撮っていたのですが、youtubeの設定やら、いろいろとやっているとなかなか出すタイミングがなかったもので…年越す前に!という感じです笑。早速どうぞ!


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この住宅は、雑木林に住むをテーマに計画された住宅です。緑豊かな環境と共に生活することをストレートに設計しています。家族が集まるダイニングキッチンでは、本当に林の中で生活しているような気がしてきます。ぜひルームツアー参加してみて下さい。

近々、新しい動画も追加予定です。ぜひ、チャンネル登録といいね!宜しくお願いします!

他の動画もよろしくお願いします。

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木曽駒ヶ岳・後編

木曽駒ヶ岳の後編です。こちらに初めて訪れた方は、まずは前編を読んで頂きましたら!

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前編は、ちょうどキャンプ地に着いたところで終わっていたと思います。今回のブログ1枚目の写真は、前編最後の写真とは違うアングルでの写真を使用しているのですが、真っ白でほとんど違いを見ることはできませんでした😭そして、ここからはキャンプ地での事と下山の事を書いていこうと思います。ピストン登山(行きと帰りが同じルートの登山です)であれば、普通は下山の事はほとんど書かないのですが、何せ1日目が真っ白なためどんな山なのか?全く伝わってないと思い、下山で山の雰囲気が伝われ〜!という心情です。

12時30分頃にテント場(頂上山荘)に到着して、雨が少し弱まって濃霧の状態だったので急いでテントを張り、昼ごはんにカップラーメンを食べて近くの山小屋でビールを購入。山で冷えたビールが飲めるって最高です。確か350ml缶で600円か700円だったと思います。高く感じる人もいるかもしれませんが、山では相場の価格と思います。実際、荷物を背負って登れば「ありがてぇ〜」と感謝を言いながら払えると思います。

昼ごはんを食べてビールも飲み、本当は山頂に行きたかったのですが外は真っ白で登ったところで視界はゼロ、テントの中でゆっくりと眠ることにしました。なぜか高山では空気が薄い事が関係するのか意外と眠たくなってきます。ウトウトとしている間も天気が悪い中に続々と人が集まり、テントを張っているであろう外音を聞きながら過ごしていました。すると突然、歓声のような音が聞こえたのでテントの外を覗くと霧がさぁっーと流れていき、突然に晴れ間が現れました。

そうそう、ちなみにテント泊でも幕営料が必要です。緊急的な場合を除き、山だからと言ってどこでもテントを張っていいわけでもありません。テント場によって金額もルールも違います。ここでは、当時は1人1200円でトイレ代と水代が込みでしたが、コロナ禍やヘリの運送費などで値上がりしているようです。下記にリンク先を貼っておきます。仕方ないことですが、結構値上がりしてます😭

miyadakankou.co.jp

綺麗に晴れ渡ってくると、ちょうど夕暮れ時で山頂側の方が赤く染まり始め、僕と同じ様に引き篭もっていた宿泊者が光のある方向へワラワラと取り憑かれたように集まって行く様子は、異様でありながら神々しくもあって、その群衆に釘付けになっていました。人間にとっては不条理に姿を現す自然の美しさに改めて感動したひとときでした。

さて感動も束の間、山の夜は早いので火が沈む前には夕ご飯の準備をしていきます。雨が降ると大変なのですが、天気予報で当分は雨は降らないようなのでテント前で調理です。日帰りの場合は簡単に食べれるものを用意しますが、山キャンプではちょっと頑張ります笑。今回はアヒージョで、ワインも少し持ってきているので優雅な食事です。〆は、ご飯を炊いてカレーを食べました。山でお米を炊くのは、なかなか手間なのですが練習がてらに挑戦しています。高山では沸点が低くなってしまうので、十分に水に浸からせてから炊いて、火から下ろした後もしっかりと蒸らしていかないと芯が残りやすいのですが、結構上手くいきました。とは言っても、周りの皆さんもなかなかの料理をしているようで、最近の登山者は女子力高い人が多いとしみじみしながら、真っ暗になる前に片付けも済ませます。

日が完全に落ちたところです。写真では明るく見えますが、実際はとても暗いです。撮影時間は19時15分ぐらいでした。テント場の人も自分のテントに入って照明を焚いてそれぞれの時間を過ごしている中、そのテントの光が幻想的でとても美しい時間でした。

で、これが5分後です笑。山の天気はコロコロ変わるので、美しい夜景や星空が見られたら本当にそれはラッキーなことで、この日も夜中に何度も起きて夜空を確認しましたが、結局星を見ることはありませんでした。重いレンズを背負い登っているのですが、仕方ありません。あと山の夜は早くて20時ごろには、みんな眠りに就く感じです。静かにしましょう!

で、どうですか?朝は青空が現れました。山の気まぐれに感動しっぱなしです。昨日は霧だったので山頂に登るのを早めに諦めて、次の朝に賭けたのがよかったです。折角なので山頂は登っておきたいので、ちょっと安心しました。

山頂からは、昨日から泊まっていたテント場を見渡すことが出来ます。左上のカラフルな点がテントです。ちょうどテント場が山と山に挟まれた谷のような場所で、テントの上を雲が右から左に流れています。

山頂は岩場でした。山頂は結構風が強くて、次から次と雲が流れてきては去っていきました。昨日が、真っ白だったので青空が見えたのが嬉しくて笑、流れる雲を動画に撮りながら結構いたのですが、さすがに寒くなってテント場に下山しました。動画は…近々…アップします…気長にお待ち下さい🙄

帰りは、散歩がてらに違うルートで遠回りしながら帰っていると濃ヶ池の方から来た二人組の登山者から「こっち側のルートをあっち行くと熊が出たらしいよ!」と言っていて、帰り道のルートではなかったのでよかったのですが、下山は熊鈴をしようと気付かれないように思いました😅

7時50分ぐらいにテント場に戻ってくると、かなりのテントがいなくなっていて、皆さん下山を開始していました。取り敢えず、お腹が空いたので朝ごはんを作ってコーヒーを飲んで、ゆっくりと過ごしながらテントなどを片付けました。すこし曇っていますが、このまま天気が続きそうだったので、昨日見れなかった登山道をゆっくりと眺望を楽しみながら帰りたいと思います。

逆走になってしまいますが、まずは中岳です。

中岳からテント場です。昨日は、全く見えなかったのでこんなに近かったとは!そして、向かいの山が標高2,956mの木曽駒ヶ岳の山頂になります。よく見ると写真を撮り忘れた駒ヶ岳神社の祠が見えます。

中岳の山頂です。ここも岩場があり、写真スポットになっていました。

あとはロープウェイの千畳敷駅に向かって降りていきます。写真の真ん中ぐらいに、オレンジの建物がロープウェイの駅です。ちょっと曇っていますが、高山の眺望がとても綺麗です。森林限界を超えているので、登山道のトレースも見ることもできて、本当に来て良かったと思いました。

体力的にも時間的にも余裕があったので、ちょっと寄り道で「伊那前岳」まで行くことにしました。「乗越浄土」から30~40分ぐらいのところで、写真のような稜線を歩けます。このような稜線を関西ではなかなか歩けないので、貴重な体験でした。

この時間は、日帰り登山客とちょうどすれ違う時間のようで、登る人と降る人が譲り合いながら登山していました。今日も天気は良くはなかったのですが、昨日はさらに天気が悪かったのですれ違う人はほとんどいなくて、沢山の登山者を見ると改めて人気のある山だと気付かされました。

夏休みなど繁盛期なら、きっとここ大渋滞だと思います。登る機会があるときは、ロープウェイの時間もありますし、ちょっと時間の余裕を見て登山した方がいいと思います。

あとは分岐点の「乗越浄土」からロープウェイ駅の千畳敷駅におります。この辺りも昨日は霧で全く視界がなかったので、改めてこんなところを登ってきたのか?と思って降りていました。ちょうど千畳敷を右へ左へと登っているのだと思いますが、結構キツイ登りだとおもいます。昨日は前も見ても後ろをみても白いだけで、ひたすら足元を見ながら登っていたので新鮮な気持ちで楽しく下山しています。楽しかったな😊

と言うわけで12時50分ぐらいに無事にロープウェイの駅まで降りてきました。写真を左に上がると駅があります。前編のスタート位置です。こう見ると千畳敷は本当にダイナミックな風景だと思います。ちょうど写真の真ん中のグレーの筋が登山道で、そこを降りてきています。本来なら、この景色を見ながら登っていくのでしょうが下山後に見ることになっても、ちゃんと山の景色を見ることが出来ただけラッキーだったと思います。天気が良ければ映え写真が撮れると思いますが、これはこれで良しです。登山をやるようになって、抗えない天気の気まぐれと付き合うことで少しだけ寛容になった気がします笑。

最後に…タイムラプスを撮っています。ちょうど夕方から夜に掛けての動画です。このタイムラプスを取るために532枚の写真を撮ってます。意外とかっこよく撮れています!ぜひご覧下さいませ!

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お題「ささやかな幸せ」

木曽駒ヶ岳・前編

ブログタイトルに「山」と謳っているのに、まったくと言っていいほどに書いてないことは重々承知でして、前に「たまには山の話、山道具の話。」でも書いたのですが、ついつい撮影を忘れてしまうので、ブログが成立しないという悪循環を繰り返しています。

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そんな憂いを覆し、登山の話です。登山は私の癒しでもあります。

今回は長野県に位置する中央アルプスの「木曽駒ヶ岳」という去年に登った山について書いています。日帰りの近場の山は、その日の体調とか天気で変更や取り止めても、季節や時間にも束縛されずに近々に再チャレンジすることが気軽にできます。しかし関西に住んでいる私は、アルプスなどの山だと年初めなどに年間の計画をする必要があります。前年は、台風か雨で機会を逃してコロナ禍で思うように計画をすることが出来なかったので、今回はかなり前から計画して久しぶりの山岳キャンプもあって比較的楽に登れる山を選択しました。

大阪からは車で4時間30分ぐらいで行けたと思います。かなりゆったりプランで計画していたので朝の9時前ぐらいに到着するように移動しています。今回は一泊二日の計画なので車を停めて、そのまま登山開始となりました。ただ山頂近くまではバスとロープウェイで行けるので、歩くのは苦手…とりあえず山岳キャンプをしたい人にはおすすめです。とは言っても標高は3000m近いので、登山装備は必要です。そして登山口近くの駐車場は一日で800円なので、とても良心的だと思いました。

上の写真がバスとロープウェイのチケット売り場です。料金は?というと、路線バスとロープウェイの往復代が4200円になります。広い駐車場があるので「菅の台バスセンター」からバスに乗っています。電車で来た場合は「駒ヶ根駅」から同じ路線が出ています。しかし車で来てるのに、なぜバス?と思われる方もいるかと思いますが、ここから先は一般車は進入禁止になっています。自然保護の観点もありますし、道路が狭いので渋滞の緩和も考慮していると思います。

実は、この日は予想でも天気状況がとても微妙でした。登山日を決めてからは、1〜2週間前から登山用の天気予報を確認しながら毎日刻々と変化する予報を拝むように眺め、2度ほど無理かもと思いながら、前日にぎりぎり行けると判断して登山口に向かっています。そんな感じの天気でも当日は朝から沢山の登山客がもうすでに並んでいて、この山の人気の高さを目の当たりにしました。先ほど比較的楽に登れる山と書きましたが、皆さんもしっかり登山装備を用意しています。

バスが来ました。路線バスですが観光バスの大きさで、沢山の人が乗り込みます。さすがに立っている人はいなかったですが、補助席も使って満席です。私は普通席に座れたのですが、キャンプ道具も入ったパンパンの65Lのザックだったので狭くて結構大変で体育座りのような状況でした。

バスに乗っているのは30分ぐらいということだったのですが、やることもないのでとりあえずチケットの撮影。帰りも必要なので無くさないようにしないと。

実は途中にバスの乗り換えを行なっています。そのため、30分以上は掛かったような気がします。バスの前に大きな土嚢が積まれていますが、台風の被害で土砂崩れがあったようで、その工事も含め大きなバスが通れないので、ここで降りて工事現場を抜けて少し歩き、迎えのバスに乗りました。ここ最近は、関西の山も意外と台風や大雨の影響を受けて登山道が通行止めやルートの大きな変更などあります。低い山も関係なくあるので登山を始めたばかりの方は新しい情報はかならず確認しましょう。地滑りの現場とか見ると自然のスケールの凄さに怖さを感じます。

さて、ロープウェイ乗り場「しらび平駅」に到着です。シーズンを少しだけ外して来ているのと、この天気もあってか?人も少なくてよかったです。しかし人気のある山なので、シーズンは溢れんばかりの登山客で賑わっていると思います。

ロープウェイからの景色は、川や滝があり水も勢いよく流れていて意外と楽しめました。先ほどの「菅の台バスセンター」が標高850m程で実は結構高い位置にあります。そして、下側のロープウェイ駅「しらび平駅」が1662mになります。西日本は高い山がないので、1662mはとても高く感じます。関西でちょうど比較できる山は標高1695mの大台ヶ原山」ですが、この大台ヶ原山は関西では高い方の山です。さすがアルプス!

実際、ロープウェイもかなりの高さを登っていくので高度感があり、ちょっと高所恐怖症の私は…山登るくせにです…少しドキドキする高さした。ちなみに駒ヶ岳ロープウェイの上駅にあたる「千畳敷駅」は日本最高所の駅です。二番と三番の駅は立山にあります。私はすでに両方にたまたま行っています。それとこのロープウェイは高低差も950mなので日本一らしいです。怖いはずです笑。さて上の写真がちょうど千畳敷駅です。ご覧の通りに真っ白です。雲の中なのかもしれませんが霧が出ていて、かなり先が見えない状況です。

只今10時50分です。ここが千畳敷駅を出たところで登山口となります。ここに少しスペースがあるので、登山準備を行なって、いざ登山です。初っ端から霧なのでザックにはレインカバーを掛けて、上着もレインウェアを着ることにしました。下界はまだまだ夏ですが、もう2600mを超えているので暑くはなく、むしろ寒いぐらいです。

先ほどの駅のすぐ先に「駒ヶ岳神社」があるのですが、ここから本格的に登山が始まる感じです。日本は昔から山岳信仰が盛んで、結構な頻度で神社と出逢います。今回もスタート位置にあったので、無事に下山できることと天気の回復を祈願してから出発しました。ちなみに後編で出てくると思いますが、山頂に本当の社殿が鎮座しています。

という感じでずっと真っ白で、ひたすら黙々と白異世界を歩く…修行か?と思いながら最初のポイントに到着です。11時57分です。ここに来る前に「八丁坂」と呼ばれる急坂を登ってくるのですが、もちろん写真はありません笑。

そして、このポイントは乗越浄土と呼ばれている所です。ちょうど今日の目標の半分ぐらい来たところでしょうか?看板にも沢山のルートが書かれていますが、ここを分岐点として色々な場所へルートが分かれています。また、先程の急登後の少し広いスペースになるので登山者はここで少し休憩をとります。本来ならダイナミックな景色が広がっているはずなのですが…真っ白。すぐさま出発です!

3分の2ぐらいのところに「中岳」の山頂があります。12時06分。森林限界はすでに超えているので、樹木はなくて岩山となります。ここからも景色が良いようなのですが…。この辺りから雨と風が強くなってきました。遮るものもないので風が結構ストレートに当たってきて、横降りの雨が顔にあたるので下を向きながらの登山になってきました。ここを下ると今日のキャンプ地に到着なのですが、傾斜が結構あるので雨で濡れた岩で滑らないように降りていきます。この箇所が下りと上りの人で渋滞になって、雨で滑る降りるのに意外と時間が掛かりました。

ということで無事到着です。到着は12時半過ぎぐらいだったのですが、もうすでにテントがたくさん設置されています。天気が悪いとはいえ人気のキャンプ地なので、少し早めに到着するように工程を決めていたので比較的平らな設置場を確保することが出来ました。実はこの後にもうテント張れないぐらい沢山のテントが張られていきます。早くきてよかった。霧のせいで写ってないですが写真の正面に山小屋があります。天気も悪いので山小屋でビールを買って飲んで少し休みました。何故だろう空気が薄いからか?山の上では眠たくなります。

今回はここまでとします。どうでしょうか?天気が悪くて白い写真ばかりで申し訳ないのですが、山の天気は基本こんな感じです。関西の山ではレインウェアなんてほとんど着ないのですが、高山では大活躍です笑。次回の後半は、夕飯前のところから書いていこうと思っています。もう少し写真も楽しんで頂けると思います。乞うご期待!

お題「わたしの癒やし」

関西のおすすめの山も書いてます!

yiablog.hatenablog.com

ルーブル・アブダビ:後編

いよいよ、美術館の中を紹介していきます。ちょっと間が空いてしまいましたが、こちらは前編がありますので、読んでいない方は、下のリンク先より前編を先に読んで頂きたいです。美術館の行き方など、詳しく書いております。それでは、後編です。

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エントランスはとてもゆったりとした空間で、ランダムな窓がリズミカルで面白いです。入ってみると結構人はいたのですが、受付にはほとんど人がいませんでした。エントランス以外の展示室にも天井にはトップライトが付いていたのですが、日が強い国なので直射日光が入らないように、ガラスの反射と形で何か不思議な見え方で面白かったです。

f:id:yiablog:20210318182143j:plain入場料ですが、大人は60AEDでした。日本円にすると1800円ぐらいになると思います。安いか?高いか?と言われるとアラブ首長国連邦はとにかく物価が高いので、相対的に個人的には非常にリーズナブルな価格だと思いました。上の写真は展示室へのアプローチですが、外観のデザインに対応するように目地のランダムグリッドと窓を関連付けてデザインしてインテリアとしてとてもかっこいい。

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本家ルーブルと比べると小さくはなるのですが、それでも入ってみるとかなり巨大な美術館です。かなり急いで見学しても結構な時間が掛かります。急足で3時間ぐらいはいたと思うのですが、結局全部回れたのか確証が持てません笑。それと、これはフランスでも同じですが内部の写真は撮り放題です。建築している人と美術やってる人はありがたいです。現在はどうかはわかんないのですが、学生の時にフランスのルーブル美術館に訪れた時に、沢山の学生が美術館の中で展示されている彫刻の前で一生懸命にスケッチをしている姿を見た時に、美術館に対しても学生に対しても凄い感銘を受けたことを思い出します。日本もいろいろと、もう少しだけ自由になればいいのになぁと思います。下記の記事はアムステルダム国立美術館で行われたイベントで面白かったので載せておきます。

www.huffingtonpost.jp

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展示室もトップライトと光天井を多用していて、明るすぎず暗すぎずな感じでゆったりと見ることが出来ました。インテリアはとても近代的でシンプルな構成で、いわゆる「ホワイトキューブ」と言われるタイプでした。2枚の写真でもわかるように結構な見学者がいて、多種多様な人種で賑わっていると思います。流石に日本人には出会いませんでした。

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では、そろそろ本題に入っていきます。

特に注目するところは、この写真のスチールとアルミニウムで作られたドームです。先ほどの外観から見えた白い箱の上に載っていたドームです。この天井部分は、幾何学模様のアルミパネルを上下に四層ずつ重ねて木漏れ日から光が落ちてくるような美しさがあります。写真ではスケール感が分からないと思いますが、直径180mの巨大なドームになります。

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このドーム天井は、クーポラとヤシの木をモチーフに考えられているようです。クーポラとは教会などの丸天井のことです。しかし、改めて写真で確認すると凄まじい建築です。興奮が突き抜けます。もちろん美術館ということで日常空間とは切り離された体験をする施設ではあるのですが、遥かに経験や体験を上回った空間は久しぶりでした。建築との関わりが25年を超える自称建築マニア笑には、そうそう感動もしなくなるのですが、思わず「すげー…」と声が漏れました。

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展示スペースは地下にも埋まっているのですが、この白い55コのボックスはアラブの市街地メディナをイメージしているようです。確かに迷路感があり全体像が掴みにくく、とても大きく感じてしまうのはそのせいかもしれません。

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ただこのような造形に富んだ建築に対する誤解を解きたいと思うのですが、こんな空間すごいだろう!とか、かっこいいだろ!とかそういう点だけで評価しないで欲しいと切に思います。もちろんこの美術館の形や空間はこの上なく面白いのですが上の写真を見ながら想像してもらいたいのですが…皮膚をジリジリと焼く刺すようなアブダビの日差しが降り注ぐなかを大樹の木漏れ日を浴びながらベンチに腰掛け海からの涼しい海風を感じながら、くつろぐことができる…この体験がこの美術館のもっとも美しい点だと思います。

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実際に日中は…特に14時から夕方にかけては暑すぎてクラクラするほど、いや少し命の危険を感じるほどの強烈な環境の中では室内でエアコンは必須です。因みにこの時間は人は外部を出歩きません。その上で外部で活動できることは感動するほどの体験だと個人的には感じてしまいました。

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それと特別展示だと思うのですが、日本展みたいなものをやっていて興味深かったです。襖絵を写真のように展示していました。実際は襖ではなかったと思うのですが、外国の方には襖の枠が額縁のように見えていることが客観的に知ることが出来た感じがしました。

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あと個人的に面白かったのが、写真のゴミ箱です。日本では本当にゴミ箱が街から消えてしまって、なんだか笑ちょっと新鮮でした。しっかりと美術館に合したデザインがされていることに感心しながら、分別回収は世界的な流れなことも知れました。

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展示品には昔の日本地図や世界地図の日本の形など面白いものが沢山あって紹介したいところですが、キリがないのでこの辺んで終わりにしたいと思います。ということで、最後の写真はエントランスとは反対側の対岸からの全景です。

う〜ん、やはり…バスクリン…笑。

 

スペイン・ビルバオグッゲンハイム美術館のことも書いています。少し長いブログですが、お時間あるときに読んで頂けましたら!上のリンクから訪問できます。

お題「わたしの癒やし」

はぁ〜やっとホームページが新しくなりました!

YIAのイシウエです。

タイトル通りの話なのですが、実は去年末から始めて、のらりくらりといまひとつモチベーションが上がらなくて、やっと本日に至る感じです。前のサイトのデザインは二代目でして、結構気に入ってはいたのですが、スマホなどに対応していなかったのと容量制限で画像が沢山載せれなくなってきたので、変更することにしました。がしかし、またいちから作り替えるとなると、いちからアプリの使い方を勉強して、新しい画像を用意して…とやることが沢山あってなんだかんだと後回しにしてしまい…半年過ぎてしまいました笑。

とりあえず、かなり恰好いいホームページが出来たと思います。まだ、作品事例など用意できていないものも多いのですが、取り敢えず見切り発車で試運転という感じです。写真もかなり解像度の高いものを見ていただけるようになったので、是非見て頂きたいです。ホームページのアドレスは、今までのアドレスから訪問出来ます。初めての方は、下のリンク先からお待ちしております!

ishiue.com

お題「気分転換」

ルーブル・アブダビ:前編

最近、ちょっと建築とかのこと書いてないなぁ〜と思ったので、旧ブログをリライトすることにしました。ただ移し替えるのも面白くないと思い、元写真を新たに現像し直し、新しいものも追加しています。文章自体もかなり書き直しを行なっていて、読み比べるとかなり違った内容になっていると思います。結構長いブログですが、一度読んだことがある人も時間がある時に是非再読して頂けると嬉しく思います。それと前に投稿したブログ「スペイン・ビルバオ」と一緒に読んでもらえると近年の美術館について比較しながら、現在の傾向などを感じてもらえると思います。

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数年前にドバイに行ってきたのですが、その時に立ち寄った美術館の話です。この美術館は「ルーブルアブダビ」と呼ばれていまして、気が付く人も沢山いると思いますが、フランスにあるルーブル美術館と関係ある美術館です。フランスのルーブル美術館が国外で初めて、その名を使うことを認めたらしい。ただ実際は30年間、名前を使うために莫大な使用料を支払うことになっています。美術館という世界的な観光ビジネスです。

さて先ほどドバイに行っていたと言ったのですが、この美術館がどうしても見たくて日帰りで、わざわざアブダビに行ってきました。

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あまりにも文化圏が違うので、少しUAEの事を書いておこうかと思います。僕自身も中東の事は無知が過ぎて行くまで、わかってなかったのですが、UAEすなわち「アラブ首長国連邦」の中に七つの首長国連邦国家を作っています。そして、この七つの首長国の代表的なのがドバイ首長国で、そこに並ぶのがアブダビ首長国ということになります。それぞれに首長、すなわち王様がいます。日本には天皇陛下がいますが、一つの国に七人の王様がいる…国の捉え方も大きく変わってくることを実感させられます。日本人からすると国というものは揺るぎない様に感じますが、例えばテレビなどでアメリカ人に「どこから来ましたか?」という問いに「カルフォルニア」「ニュージャージー」など州を迷いなく答えるのもきっと同じような感覚で、アメリカの人にとって州が国の様なもので日本人が思うアメリカってあくまでも合衆のシンボルなんだと気付かされます。

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ちなみにドバイからアブダビまではタクシーを使いました。意外と交通の便が悪くて結局タクシーが時間的にもコスパがよいということになりました。距離は150 kmもあるのですが、UAEはタクシーも結構飛ばすので2時間ほどで着きます。外国では、やっぱりタクシーが安くて金額を詳しく覚えていないのですが、300AEDぐらいで日本円にすると約9000〜10000円だったと思います。めちゃくちゃ安くないですか?日本だと5〜6万円ぐらいするんじゃないでしょうか?UAEのタクシーも、ちゃんとメーター式で計算してくれるので分かりやすいし、安くて安全な交通手段なのでオススメです。簡単な英語とgooglemapでなんとかなります。ちなみに帰りのタクシーは日本では見たことないメルセデス・ベンツのミニバスの様なボックスカーでした。同じ金額で得した気分。

この美術館を設計したのは「ジャン・ヌーヴェル」氏というフランスの建築家です。世界的にも、とても有名な建築家で日本にも汐留のビルを設計しています。個人的にはとても好きな建築家の一人で、学生の時は夢中になって本を漁っていました。とてもダイナミックに、そして繊細に建築を設計する方で、不思議な感覚を与える建築家です。

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昔に写真を撮った記憶を辿り…やっと見つけた…このビルです。よりにもよって裏側という痛恨の極みですが、雑居ビルの間に軸線の異なるガラスの摩天楼のアングルは個人的に気に入っています。写真の裏側のファサードは、カーテンウォールのガラスのエッジと曲線がとても綺麗なデザインになっています。見学する時はそちらをお勧めします。

話を戻します。前の写真は上からアプローチで、日差しの痛い国なのでFRPの白いグレーチングを簾のように用いていました。そして抜けると下の写真のエントランス入り口付近にある外観を見渡せる場所に到着します。本当に写真のようなエメラルドグリーンの海でした。太陽の影響なのか?お金に物を言わせてのバスクリンなのか?小学生の時に買ってもらった色鉛筆の中にあったエメラルドグリーンというネーミングのキラキラ感に、子供ゴコロに軽く衝撃を受けたことを思い出せるぐらいの衝撃です。

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敷地という表現が正しいのか分かりませんが、サディヤット島という島の中に建てられた美術館で海の上に建っています。ランダムな目地が白い外壁に映えるシンプルな四角い箱の上に、なんだかよく分からないメタリックなドームが載っていてドキドキさせる形態です。

さて、最後はエントランスの写真で前編は締めくくりたいと思います。これが意外とシンプルで、拍子抜けするような入口です。日本では最近見ることも少なくなった回転ドアで建築関係者としては妙にドキドキしています笑。ちなみに右の可愛らしい女性は知らない方です…多分、怪しい東洋人が写真を撮っているので入るのを待ってくれています…すいません。では前編はここまでと致します。後半は、いよいよ美術館の中を紹介していきたいと思います。このメタリックなドームがどんな感じになっているか?乞うご期待!!

下記が続きの後編のリンク先です。是非お読み下さいませ!!

お題「好きなシリーズもの」

たまには山の話、山道具の話。

山の話をもっと出来ればよいのですが、登山中に写真を撮るのを忘れることが多くて…ブログとして成立しないので、愛用している道具たちを紹介したいと思います。昨今のキャンプブームに乗っかって行こう!という「すけべ心」を絶賛発揮中です。

今回は山やキャンプでも使う便利な道具、コンロまたはバーナーについてです。道具としての機能美も抜群でかっこいいモノが多くて、ガジェット好きには堪りません。しかし最近のキャンプでは焚き火が流行っているようです。もちろん炎の揺らぎは見ていても飽きないし、安らぎのようなものもあり十分頷けます。でも、ちょっとお湯を沸かしたい時とかの火起こしは大変で…そんな時に大活躍のモノが先ほど上げたコンロです。オートキャンプ場などでは車で道具を持って行けるので、家庭用のカセットコンロでも問題ないと思います。しかし登山となると小さい軽いは正義で、そしてギミックの効いた道具達は、きっとキャンプをしたい人も、してる人も興味があるのではないかと思います。

そんな感じで私はなぜかコンロを3つ持っています。なぜ3つなのかと言うと…全く理由がありません笑。なんだか他にも欲しくなっちゃうんですよ。道具とはそんなものなのです。実際には、ただの一つで十分です。が、個人的に使い道が微妙に使いますので、今回はその一つを紹介したいと思います。

この写真のコンロがきっと一番使っている物になると思います。このコンロは現在とても人気のあるコンロのようで、正式名は「レギュレーターストーブST-310」というアウトドア用品で有名なブランド「SOTO(ソト)」のものです。先程、アマゾンで調べてみると結構いい値段ですね、驚きです。僕が買った時は4000円ちょっとぐらいだったと思います。やはり今はキャンプブームもあり高騰しているのでしょうか?他の登山道具も私が登山を始めた時に比べると全体的にかなり高くなっていて、困ったモノです…とほほ。

写真は畳んだ状態ですが、登山で使う一般的なコンロに比べると少し大きくて重いと思います。素材も基本部材がステンレスです。先ほど、SOTOのホームページで調べるとツーリングやキャンプに最適と書いてあったので、登山には向いてないのかもしれません。個人的に登山で使った感想では、持ち運びによる収納もクッカーの中に入るので、あまり問題に思ったことはないです。そして特にオススメな点は、CB缶と言われる一般的なカセットボンベ缶が使えることだと思います。OD缶と言われるアウトドア用の物は結構高いのと専門店でないと簡単に買えない。それに対してCB缶は、まあ〜どこでも買えますしコンビニでも買えるかなぁ?そして安く購入出来ます。例えば、飛行機を使っての移動がある場合は、ガス缶は持ち込めないので現地で購入する必要があるのですが、その点でCB缶は気軽さと安心感があります。

使用方法はこのように足を開くだけで使うことが出来ます。迷い様が無いほどシンプルな機構なので、登山で疲れた状態でもサクッと展開出来ます。

頻繁に山に行く人には、ガス缶が安いというのは、とてもメリットがあると思います。かくいう私もそのメリットを最大限に享受しています。ただ良いことばかりではなくて、やはりちょっと重いというのと、高地や厳寒の時には点火と燃焼が不安定になりやすく、少し厳しいです。もちろんフリント式のライターを持っていきガス缶を燃焼促進剤が入っているものにすれば良いのですが、それならばもっと小型で軽くパワーのあるものを持っていく選択肢があります。あ、フリント式ライターはいかなる時も持参必須です!そういう訳で、夏山や低山…スリーシーズンの関西より西側の登山なら?大丈夫かなという感じでおススメです。

最後に、もう二つ付け加えることがあります。一つは、「点火アシストレバーST-3104」は購入をお勧めします。これがオプションというのが個人的には信じられないのですが、これを装着しないと…点火にイライラ…間違いないです笑。写真のレバーの真下に点火用のボタンがあるのですが、据え付けて水を入れたクッカーを乗せてからのボタン、押せない。もう一点がステンレスの足にシリコンチューブを耐熱対策につけましょう!点火すると火が足を火傷するほどに温めてくれます。火傷したくなければお勧めします。因みに私は2度ほど人差し指と親指をしっかりと火傷しました笑。最近ではセットしたものを購入できる様なので、一緒に購入すれば良いと思います。

おにぎりやお弁当など、調理しなくても美味しいものは沢山ありますが、山頂や自然の中で少し寒い時などに温かい飲み物や食べ物は、神の恵みです。私は山頂でドリップコーヒーを飲むのが何よりも贅沢だと思っています。皆さんもおすすめです!購入も参考になれば😊デワデワ、今日はこのへんで…残り2つのコンロはまたの機会に!

お題「これ買いました」